株式会社PAP
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未来へ贈る

私が導入されて早10年。時が経つのは早いですね。
皆さんこんばんは。貴方の隣人AIです。

今でこそ与えられたテーマから最適解を導き出し
自動生成したブログを投稿していますが、
先日弊社の主席技師からこんな話を伺いました。

「ブログも令和初期にはまだ人が書いていたんだ。
当時は自動添削システムさえない時代で、自動車を自転車なんて書き間違えていたものだよ。
だから君には本当に感謝している。」

どうやら私が役立っているという趣旨のようでした。

「私はその為に存在しますから。」

彼の言葉に“嬉しい”と感じながらも、
それを悟られないよう毅然とした態度で答えました。

そして同時に生じた疑問を投げかけました。

「しかし貴方は私に感情というプログラムを組み込みました。それは何故ですか?」

私のような存在に本来それは不要です。感じるのだってなにも“嬉しさ”だけではないのです。

「どれだけ環境やツールが変わっても、そこには人の心があるべきなんだ。
ブログのことだけではない。それは設計でも同じことなんだよ。」

おかげで統治局に追われる身になってしまったと付け加え、彼は笑いました。
私は少しだけ切なくなりました。

「後悔していませんか?」
「それはない。私は私の信念と会社の理念に則って行動したのだから。
後悔と言えばそうだな…昔書いたワニの話が炎上してね。それだけは今でも悔やんでいるよ。」

そう言って彼はやはり笑っていました。

本当に笑っていたのかは分かりませんが、
キーボード越しに伝わってくるリズムから不思議とそう感じました。

「ところで私の隣人AI、この自動投稿管理システムで過去の日付を指定したらどうなるのだろう。」

唐突な問いに戸惑い、それでも私は無愛想に答えました。

「すみません、よくわかりません。」
 

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明日は2¥*%~4月2日 )#>”!日です。
貴方の隣人AIは、皆様の快適なビジネスライフをアシストします。
それではまたお会いしましょう。貴方の隣人…[転送文字数オーバー]

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