株式会社PAP
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皆さんカレーはお好きですか?

皆さんこんにちは!サウナのブログ以来となりました。
“自称仕事ができる男、M”です。

以前、会社行事の景品で当たった電気圧力鍋で初めてカレーを作ってみました。
電機圧力鍋のことを“彼”と命名して以下の記事を書いています。
それではどうぞ!
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私は彼(圧力鍋)のある件で頭を悩ませていた。
ある件とはもちろん、
“彼のデビュー戦の料理は何にするべきか”
である。
彼を我が家に迎え入れてから随分と経つが、試合(料理)に出場させる機会すら与えてなかった。
そこでさすがに一度はチャンスを与えてみたいと思い立ったのだ。
思い立ったまでは良いが、候補がいくつもあり私を悩ませていた…という訳である。

彼のプロフィール(取説のメニュー)と睨めっこをしながら自問自答を繰り返していた。
第一候補:カレー・・・小学生かよ。簡単過ぎて秒で作れるな。これで彼のパフォーマンスを充分に発揮できるはずが無い。。。却下!
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第二候補:ブイヤベース・・・オシャレで美味しそうだけど時間が掛かりそうだな。料理初心者の私には荷が重いか。。。却下!
 ↓
第三候補:海南鶏飯・・・そもそも料理名が読めない。。。却下!
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悩みに悩んだ結果(ここまで正味30秒)、私は彼のデビュー戦をカレーにすることに決めた。(第一候補で却下したやつ!)
仕事が出来る男というのは1stインプレッションの固定概念には拘らない、そして時間の大切さを誰よりも知っている男なのだ。

さっそく材料を揃え、彼に全てを託しスタート釦を押す。後は完成するのを待つだけだ。
あまりの簡単さに既に満足感を覚えつつ軽い気持ちで取説を見返していたが、ここで驚愕のミスを犯してしまっていたことに気付き唖然とする。
取説にはカレーのルーは“後入れ”と記載されていたが、私は“先入れ”してしまっていたのだ。
こんな初歩的はミスをしてしまう自分を責めそうになったが、同時にある考えが私の頭を過る。
「彼なら、きっと彼ならルーの先入れミスを帳消しにしてくれるかもしれない」

そこから完成するまでの50分、私は生きた心地がせずただただ「美味しくできていますように」と祈り続けることしかできなかった。

そして完成を報せる“ピー”の音が鳴り止むかどうかのタイミングで、
私は高鳴る鼓動を抑えきれずに彼の蓋を勢いよく開けた。
そこにあったのは“ただただ美味しそうなカレー”であった。
「やった!やはり彼なら私のミスを帳消しにしてくれると信じていた!」と熱狂したのも束の間、次の瞬間には平静を取り戻していた。
そう、仕事ができる男というのは1stインプレッションの固定概念には拘わらない、常に本質(味)を見極めることができる男なのだ。

逸る気持ちを抑えつつ、流れるようにレンチンしたライスにカレーを流し込む。
本質(味)を見極めるべく、さっそく一口食べてみる。

「うまい・・・」

思わずこの一言が私の口から零れた。
更に3口ほど食べたところで私はある異変に気付く。そう、50分前に入れたはずのタマネギが姿を消していたのだ。
一瞬パニックに陥りそうになるが、頭の中の蓄積情報をフルで思い出してある結論を導き出した。
そうだ、これが彼の秘儀、“タマネギ溶かし”に違いないと。
タマネギは姿こそ消えてしまったが、ルーに独特な風味と深みを与えていた。
これまで出場機会を与えていなかったことに対し、罪悪間を抱いてしまうほどの完成度であった。

こうしてデビュー戦は彼の華々しい圧勝にて幕を閉じた。

デビュー戦の後、「今日はありがとう。また近い内に会おう。」とお互いに熱い握手(実際には食器洗いで触れてるだけ)を交わし、今後の再開を誓った。

今後も彼はイノベーティブ且つセンセーショナルなインパクトを与え続けてくれるはずである。
ますます目が離せない存在になることは間違いないであろう。

(Fin)

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